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コールタールの舗装道路用材料としての利用

  2015年4月末、中国交通運輸部は山西省太原市にで「道路舗装用アスファルトの代替として新型煤瀝青の開発及び応用」のプロジェクト研究報告の専門家審議会を開催した。
  専門家チームはこのプロジェクトが技術上及び実施計画上でも合理性がある事を評価したうえ、実施の必要性を認めた。
  中国では舗装用アスファルトの代替としてコールタールの利用が進められており、山西省や内モンゴル自治区では、実際の高速道路で試験舗装し、その長期供用性を確認しており、今までの結果では石油系アスファルトと同等に使用できると判断している。
  欧州や日本で1960年代前半まで石炭コールタールを舗装に使用されていたが、WHOが公表しているリストの中で、職業に起因する癌罹患の原因物質コールタールに1.5%程度含まれるベンゾ(a)ピレンが揚げられており、故に使用禁止になった。
  今後は、中国においても、道路舗装作業の現場で、コールタールを使用する際には、十分な安全対策を確保することが求められることになろう。
  CMIはベンゾ(a)ピレンを選択的に低減して、GB規格に合致する石炭系アスファルトの製造方法をいくつか提案しており、中国に豊富にあるコールタールの付加価値を高め、その機能を生かした有効利用を図ることで協力していきたいと考えている。



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